COLUMN

犬・猫が皮膚をかゆがるとき

皮膚のかゆみにはさまざまな原因があります

犬や猫が体をかいたり、皮膚をなめ続けたりする様子が続くと、心配になる飼い主さまも多いのではないでしょうか。皮膚のかゆみの原因は、アレルギーやノミ・ダニ、細菌や真菌による感染など、幅広いといわれています。この記事では、様子を見ていただいてよい場合と、早めのご相談をおすすめする場合の目安をご紹介します。

皮膚をかゆがる背景には、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎、ノミ・マダニなどの寄生虫、細菌や真菌(マラセチアなど)による皮膚炎が関係していることがあるといわれています。梅雨から夏にかけては気温と湿度が高くなり、皮膚のバリア機能が乱れやすくなることに加え、汗や湿気で被毛が蒸れやすくなることから、かゆみやべたつきが目立ちやすい時期ともいわれています。犬種・猫種や体質によっても、かゆみの出やすさには違いがあるといわれています。

ブラッシングをしてもらう犬

様子を見ていただいてよい場合

次のような場合は、少し様子を見ていただいても大きな心配はないことが多いといわれています。

  • 特定の場所を短時間かく程度で、皮膚に赤みや脱毛が見られない
  • 散歩や草むらに入った後の一時的なかゆみで、翌日には落ち着いている
  • 食欲や元気、普段の様子にほかの変化がない
  • フードやおやつを変えた後の一時的な反応で、数日で落ち着く

早めのご相談をおすすめする場合

次のような様子がある場合は、様子を見すぎずにご連絡いただくことをおすすめします。

  • 同じ場所を執拗になめ続ける、かき壊してしまうほどかゆがる
  • 皮膚の赤み、湿疹、脱毛、フケやべたつきが広がってきた
  • 特有のにおいが気になる、皮膚がじゅくじゅくしている
  • ノミやその糞のようなものが被毛に見つかる
  • 症状が数週間以上続く、または季節を問わず繰り返す
  • 自己判断で市販の薬・人用の薬を使ってしまった

顔や体が急に腫れる、呼吸が苦しそうといった様子がある場合は、アレルギーによる急な反応の可能性もあるため、様子を見ずにすぐにご連絡・ご来院ください

ご自宅でのケアの考え方

  1. かきむしって傷にしないよう、必要に応じてエリザベスカラーなどで保護する
  2. 人用のシャンプーや薬を自己判断で使わない(皮膚への刺激になり、かえって悪化することがあるため)
  3. 寝具やブラッシングの頻度を見直し、身の回りを清潔で乾いた状態に保つ
  4. ノミ・マダニの予防が済んでいるか、飲み忘れがないか確認する

ご来院までにできること

  • かゆがっている部位や皮膚の様子が分かる写真を撮っておく
  • いつ頃から始まったか、季節の変わり目やフードの変更など心当たりがあれば伝える
  • ノミ・マダニ予防薬の使用状況、直近で使った薬があれば伝える
  • 普段のシャンプー頻度や使っている製品も、原因を考えるうえで参考になります

皮膚のかゆみは、原因によって適した対応が異なるといわれています。自己判断で市販薬を使い続けると、かえって症状が分かりにくくなることがあるため、気になる様子が続く場合は早めのご相談をおすすめします。

気になることがあれば、お気軽にご相談ください

「病院に行くほどか分からない」というときも、遠慮なくご来院ください。気になる様子が続く場合は、次のご来院時にご相談ください。