COLUMN

犬・猫のケガ・歩き方の変化に気づいたとき

ケガ・歩き方の変化に気づいたとき、まず知っておきたいこと

犬や猫が足をかばう、歩き方がいつもと違うといった様子は、飼い主さまが気づきやすい変化のひとつです。原因は、爪や肉球の小さな傷から、捻挫、関節の炎症、骨折まで幅広いといわれています。この記事では、様子を見ていただいてよい場合と、早めのご相談をおすすめする場合の目安をご紹介します。

活発に動き回る子や、段差の上り下りが多い環境、フローリングなど滑りやすい床で過ごす子は、関節への負担がかかりやすい傾向があるといわれています。特に小型犬では、抱っこしていた高さから飛び降りた際に足腰へ負担がかかることもあるといわれています。高齢の子では、関節炎など慢性的な変化が歩き方に表れることもあるといわれています。交通事故や高い場所からの落下など、はっきりとした外傷のきっかけがある場合は、見た目以上に内部の損傷が心配されることもあります。猫は痛みがあっても物陰でじっとしていることがあるため、普段と違う場所でうずくまっていないかも確認していただくとよいといわれています。

片方の前足を庇うコーギー

様子を見ていただいてよい場合

次のような場合は、少し様子を見ていただいても大きな心配はないことが多いといわれています。

  • 足を軽くかばう程度で、数時間〜半日程度で普段の歩き方に戻る
  • 触っても痛がる様子がない
  • 元気や食欲など、ほかの様子に変化がない

早めのご相談をおすすめする場合

次のような様子がある場合は、様子を見すぎずにご連絡いただくことをおすすめします。

  • 足を地面につけられない、まったく体重をかけられない
  • 触ると激しく痛がる・鳴く
  • 患部が腫れている、熱を持っている
  • 出血している、傷口が深い
  • 歩き方の変化が数日続いている、悪化している

交通事故に遭った、高いところから落ちたなど、はっきりとした外傷のきっかけがある場合や、足を地面にまったくつけられない場合は、様子を見ずにすぐにご連絡・ご来院ください。見た目に大きな傷がなくても、内部の損傷が心配されることがあるといわれています。

ご自宅でのケアと来院までにできること

ケガをしている様子があるときは、無理に歩かせず、できるだけ安静に過ごせるようにしてください。出血がある場合は、清潔なタオルで軽く押さえる程度にとどめ、傷口を消毒したり自己判断で薬を塗ったりするのは避けてください。ご来院の際は、次のような情報があると診療の参考になります。

  1. どちらの足に変化があるか、いつから気づいたかを確認する
  2. 思い当たるきっかけ(段差から飛び降りた、遊んでいて捻ったなど)があれば伝える
  3. 移動は無理に歩かせず、キャリーやタオルに包んで運ぶ
  4. 普段の運動量や生活環境(階段・段差の有無など)も参考になります
  5. 床が滑りやすい場所では、滑り止めマットを敷くなど、移動時の負担も減らしておく

歩き方の変化は、軽い捻挫から骨折まで原因の幅が広い症状のひとつです。見た目には落ち着いているように見えても、実際には痛みをがまんしていることもあるといわれています。自己判断で様子を見続けると、かえって治りが悪くなることがあるといわれているため、気になる様子が続く場合は早めのご相談をおすすめします。

気になることがあれば、お気軽にご相談ください

「病院に行くほどか分からない」というときも、遠慮なくご来院ください。ケガの程度が分かりにくいときも、次のご来院時にご相談ください。