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犬・猫のくしゃみ・鼻水が続くのはなぜ?様子見でよい場合と受診の目安

くしゃみ・鼻水は様子見でよい?

犬や猫のくしゃみや鼻水は、季節の変わり目やちょっとした刺激でも見られる比較的よくある様子ですが、続く期間や他の症状の有無によっては注意が必要な場合もあります。様子を見てよいのはどんなときか、どんなサインに気をつけたいか、おうちでの過ごし方と受診の目安までを、順に見ていきます。

受診の目安

くしゃみ・鼻水が数日以上続くときや、色の変化・目やに・食欲の低下を伴うときは、受診を考えたいタイミングです。

この記事でわかること

  • 様子を見てよい場合と、続く場合の違い
  • 考えられる背景と、注意したいサイン
  • おうちでの過ごし方と、受診のときに伝えたいこと
窓辺の毛布でくつろぐノルウェージャン・フォレスト・キャット

様子を見てよいのは?

1〜2回のくしゃみや一時的な鼻水であれば、ほこりや花粉、においなどの刺激に反応しただけということも多くあります。季節性のくしゃみは、花粉やハウスダストなど身の回りの環境に反応して起こることもあり、窓を開けた直後や掃除機をかけた後など特定のタイミングで出やすい場合は、環境の影響が考えられます。

一方で、くしゃみや鼻水が数日以上続く場合や、だんだん悪化していると感じる場合は、体の中で何らかの変化が起きているサインの可能性があります。

考えられる背景は?

くしゃみ・鼻水の背景には、いわゆる猫風邪と呼ばれるウイルス性の感染症、アレルギー反応、鼻の中の異物、歯の根元の炎症が鼻に影響しているケースなど、さまざまなものがあるといわれています。

特に猫では、ウイルス性の感染症が背景にあることが比較的多いとされ、多頭飼育の環境やワクチン接種の状況によって経過が変わってきます。猫風邪の原因となるウイルスは、一度感染すると体の中に残り、ストレスや体調不良をきっかけに症状がぶり返すことがあります。犬では、鼻の中に草の実などの異物が入り込んでいるケースもあるとされています。

注意したいサイン

次のような様子は、受診を考えたいサインです。

  • 鼻水が黄色や緑色っぽく変化している
  • 片方の鼻だけから症状が出ている
  • 目やにや食欲の低下を伴っている
  • 鼻血が混じっている
  • くしゃみ・鼻水が1週間以上続いている
  • 呼吸の音がズーズーと変わった、口を開けて呼吸している

おうちでの過ごし方

受診までのあいだは、次のような点に気を配ると、負担を減らしやすくなります。

  • 濡らしたガーゼで、鼻のまわりの汚れを優しくふき取る
  • 部屋の乾燥や換気に気を配る
  • 加湿器などで室内の湿度を保つ
  • フードや水を清潔に保ち、体力を落とさないようにする

鼻のまわりの汚れをふき取ると呼吸がしやすくなることがあり、湿度を保つことは鼻や喉の粘膜を守るうえで役立つといわれています。多頭飼育でほかの子への感染を防ぎたいときは、症状が出ている子の生活スペースを分ける方法があります。

受診のときに伝えたいこと

診察では、次の情報が手がかりになります。

  • 症状が始まった時期
  • 鼻水の色や粘り気
  • くしゃみの頻度

市販薬は自己判断で使わず、症状に応じた対応を診察で相談する流れが基本です。

子猫や、ワクチン接種歴がはっきりしない子は、ウイルス性の感染症の影響を受けやすいといわれています。同居しているペットがいる場合は、様子を見ながら早めの相談を考えたいところです。ワクチン未接種の子猫を新しく迎えるときは、先住の子への感染を防ぐため、しばらく生活スペースを分ける方法があります。

まとめ

くしゃみ・鼻水が数日以上続く、鼻水の色が変わる、片方だけから出る、目やにや食欲の低下を伴うといった場合は、受診を考える目安です。受診の際は、症状が始まった時期、鼻水の色や粘り気、くしゃみの頻度のメモが診察の手がかりになります。多頭飼育や子猫を迎えたときは、早めの相談も考えたいところです。

獣医師 宍戸優太